小金井三宅島友好協会について
ABOUT US
小金井三宅島友好協会は、東京都小金井市と三宅村が「友好都市」として結ばれた歴史と絆を大切にし、自然や文化を通じた交流を支える団体です。
140年以上前、小金井出身の小金井小次郎が三宅島での体験をきっかけに、両地のつながりが生まれました。
その後、桜の苗木の提供やアジサイの植樹、文化・芸能の交流を通じて、地域と人をつなぐ活動が続いています。
私たちは、こうした交流を未来へつなげるため、訪問事業、交流イベント、災害時の支援協力など、さまざまな活動を展開しています。「深まる友情、つながる輪」を合言葉に、これからも両地域の架け橋となる活動を広げてまいります。
交流の背景
小金井市と三宅島の交流の原点は、明治時代にさかのぼります。
小金井出身の小金井小次郎が、三宅島に流罪となった際、島民の助けを受けながら生活を送りました。彼はその恩返しとして、帰郷後に私財を投じて島に井戸を掘り、水不足に苦しむ人々を支えました。
この行動は、単なる個人の善意にとどまらず、両地域のあいだに「感謝」と「思いやり」という心の絆を生み出しました。
やがて時を経て、昭和53年に小金井市と三宅村は「友好都市盟約」を締結し、正式に交流がスタートしました。
以降、桜やアジサイの植樹、文化芸能の交流、相互訪問など、さまざまな形でそのつながりは育まれ、今もなお続いています。
小金井小次郎と三宅島
〜小金井小次郎の物語〜
三宅島は古くから「流人の島」として知られ、江戸時代には多くの人が流罪となって送られました。
小金井出身の小次郎もそのひとりです。
文政元年(1818年)に生まれた小次郎は、若くして罪を得て安政3年(1856年)に三宅島へ流されます。島では労働に従事しながらも現地の女性と結婚し、娘をもうけ、やがて村民のために井戸を掘るという大きな功績を残しました。この「小金井井戸」は島の生活を支え、多くの人々に感謝されました。
明治元年(1868年)、小次郎は許されて島を離れますが、その後も彼の遺した手紙や供養碑、資料などが残されており、島民との深い交流の証となっています。
井戸の跡や供養碑は現在も三宅島に大切に残されており、小次郎の想いと行動が、今の小金井市と三宅島の友好の原点となっています。
三宅島の概要
三宅島は東京都心から南南西へ約180km、周囲約35kmの火山島で、伊豆諸島の中でも大島に次いで大きな島です。
火山による独特な地形や温泉、スタジオジブリ作品にも登場する美しい自然に加え、桜やアジサイなど四季折々の花々も魅力です。
およそ8000年前から人が住み始めたとされる島内には、縄文・弥生時代から続く神官や古代信仰の文化も多く残されており、豊かな歴史を今に伝えています。
\ 小金井市と三宅村は、友好都市です /
交通手段について
東京から三宅島へは、
船または飛行機の2つの方法で
アクセスできます。
■ 船(東海汽船)
東京・竹芝桟橋から三宅島行きの定期船が就航しています。
夜に東京を出発し、翌朝三宅島へ到着します。乗船時間は約6時間30分です。
■ 飛行機(新中央航空)
調布空港から三宅島空港へ、毎日定期便が運航しています。
最も速く三宅島へアクセスできる手段です。フライト時間は、約45分です。
HISTORY小金井市と三宅村の友好のあゆみ
- 昭和44年(1969年)
- 三宅村からの要請により、小金井市は桜の苗木105本を提供。桜とアジサイの植樹活動が始まり、自然を通じた交流のきっかけとなる。
- 昭和51年(1976年)
- 三宅村の中学生が小金井市を訪問。ガクアジサイの苗提供など、相互交流が深まる。小金井市内では「三宅島物産展」が実施され、地域間の理解促進に寄与。
- 昭和52年(1977年)
- 三宅村に「小金井井戸跡」の記念碑が建立され、小河内小次郎の功績を後世に伝える活動が行われる。
- 昭和53年(1978年)
- 10月1日、両市村が正式に**「友好都市盟約」**を締結。以降、毎年のように互いを訪問し合う交流が本格化。
小金井阿波踊りに三宅島の芸能団体が初参加。 - 昭和54年~60年代
- 文化芸能団体の相互訪問が続き、郷土芸能・盆踊り・写真展などの共催が行われる。
三宅島産の椿や農産物を活かした「特産物販売会」も小金井市内で開催。
児童・生徒の作文や絵画作品の交換など、教育を通じた交流も実施。 - 昭和57年(1982年)
- 三宅村立中学校へ、記念樹としてベニタブの苗木110本を贈呈。
- 平成10年(1998年)
- 友好都市締結20周年を記念し、「小金井・三宅島文化財展」を開催。 両地域の歴史と文化を広く紹介。
- 平成15年以降
- 三宅島噴火による避難後も支援と交流は継続され、小金井市民による応援活動や寄附が行われた。
再定住後の復興に向けた支援と協力が続き、真の友好都市としての関係性が強化される。 - 令和以降も継続中
- 交流40年・50年を見据え、学校・市民団体・行政が連携したイベントや訪問・展示・共同事業が引き続き展開中。
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